man-hole[映画部分のみの感想]   2002/08/20 up
 私がこの映画に出会ったのは、実は去年の春に、坂本サトル関係で知り合った人から「青森でもman-hole見たいよね」って言われて、「何それ?」って聞いたことがman-holeとの出会いでした。
去年、春当時の私、鈴井貴之って人すらよくわかんなかったんです。感じてたことは「旦那と同じ名前の人」って感覚で。
鈴井の巣でやったサトルのビデオは持ってたけど、鈴井貴之というひとが北海道でどのくらい偉大なのかがわかったのが、ここ二ヶ月の話なんです、私にとっては。

北海道の地方タレント「安田顕」って人を知って、興味を持って、この人をもっともっと見たいと思った時に、「man-holeっていう映画の主役」であるということを知りました。最初思ったことが「そういえば坂本サトルも何かやってるんだって?」ってことだったいう最悪な状況だったんですけど、二言目には「見なくてはいけない」って感覚になりました。
何を私にそんなにひきつけたのか疑問になってました。だって、マンホールっていう映画のタイトルですよ?
何がなんだかわかんないぢゃないですかー?

映画を見ました、スクリーンで。とにかく、私にとってman-holeという映画はとにかく後味というビックウエーブが来ます。
とにかく考えることしかないっていうか。普段、考えることがほとんどないから、こんなことでもしないと考えないんだけど、けど、すごーいやられてます。あなたの魔力にひっかかった奴がここにいますよ、監督。
役者安田顕を見るのもはじめてだったので、戸惑いがあったのですが、けど、安田顕が演じた小林正義っていう人が私の中に入ってきて、負の部分を密かに吸い取りました[笑]
実は、スクリーンでman-holeを見て、密かにかなーりナーバスになってしまっていて、ちょっとでも何かあったりすると考えてたり、泣いてたりとかしてます[苦笑] 最悪な自分の生き様をman-holeで見てしまったというか。
小林正義は私の生きる鏡だったのではないかと思うんです。生真面目とかそんなのではなくて、夢も希望もないっていうか。何もない自分が今、ここにいて、映画を見て、小林正義の負の精神・気持ち・感情。そんなものを吸い取った感じがしてたまりません。単に私が「安田顕」が好きだから、小林正義っていうキャラしかみていなかったのかもしれない。それにしても私はどうしてこんなにナーバスになってしまってるんだろう。小林正義をしている安田顕を見るとすごいきゅんとしてしまって、涙をためている自分がいる。それがダイジェストでも、鈴井の巣でおちゃらけてる安田顕でも、CMでも。
動いてる小林正義を見ると原因不明で涙が止まらなくなってきている。どうしてなんだろう。
[実際、今もかなり涙目であることは確か]
何回も見たい、小林正義という人を深く知りたい。
この映画のこのストーリーに入っていって、私はどうしたらいいのか、今の自分をどうにか比べてみたい。
私はこのままでいいのかなーって。

まだまだビックウエーブがきてる最中で、あと何回かスクリーンで見ることができるならば、できたならば、きっとナーバスでなくなるのかもしれない。そんな気がするけど、よくわかんないや。

実は、友人からダビングしてもらって、man-holeダイジェストを見てるんですけど、もっと早くにman-holeを知りたかったなーって思う感じです。もうっ、ダイジェストを見てるだけで泣いてる自分がすごい嫌なんですが[笑]

んと、映画のつくりにちと文句あったのが、何回もどこでも上映してるからなんだろうけど、つなぎとつなぎの部分がフィルム伸びてしまってるみたいで、それが見ていて悲しかったなーって。あと、man-holeって、後ろからスクリーンを映すっていう技法なのかが知りたい。みなさんのところではどうでしたかー?
映画の中で育てて発していた色使いがあまりうまく出ていなかったのがちょっと悲しくなったんです。
それとも、これって鈴井監督の狙いなのかなーって。

ま、そんなこんなで、私は小林正義に自分の負の部分を映し出されてしまったおかげでしばらくはどーんとしてます[笑]
明日から仕事できるのかなぁ、私[笑]


===申し訳ないので、ちょっとあらすじ====
ぎすぎすした家族関係に悩み、良い子を演じながらデートクラブでバイトをする女子高生「希」。
真面目だけがとりえだけど、そのおかげで損している新人警察官「小林」。この二人がメインキャラクター。
一悶着あった後二人で「願い事が叶うマンホール」というのを捜しに行く。
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